七七日(四十九日法要)

今日は四十九日法要だった。
新型コロナウイルスの感染者が急増して第7波に入ったと言われているが予定通り行われた。

私は法事の為に新幹線と在来線で3時間半かけて兄の家のある町に出かける。

今回は前日から移動して兄の嫁(義姉)と兄の一人息子に会いに行った。

兄は今年度で定年となり、来年度から両親の面倒を見るつもりだった、両親は2人暮らしだが二人とも足腰が弱っているので老夫婦二人だけで暮らすにはもう限界を超えていると思っていた。普段あまり会話のない兄弟だったが2ヶ月ほど前に、こちらから改めて話を切り出し「今後、両親をどうするのか」問いかけた時に”定年になったら両親の面倒を見ようと思う”と言う兄の考えを聞いていたのだったが、それもかなわなくなったので、相談したかった為だ。

兄の家に着いた、コロナも流行っているので夕食は食べずに話だけして早々にホテルに帰るつもりだとLINEでメッセージを入れておいたが、見てなかったのか夕食を用意してくれていた、せっかくなので「黙食で頂きます」と言って、兄の席にすわって夕食を頂いた。コロナが無ければ色々話しながら食事もできるが黙食はなんとも気まずい空気が漂く、いつか慣れるのかな?

自分では兄とは似てないと思うが、同じ遺伝を持つ弟のオレが兄の席に座って食べたら少しは兄の面影を感じるだろうか、などと思って食べていた。

翌日、ホテルに迎えに来てもらって会場へ向かった。法要は30分くらいのお経ですぐ済んだ。葬儀の時は皆に内緒にしていたが、自分の礼服は兄のおさがりであることを皆に明かして、裏地に兄のイニシャルが刺繍されているのを見せた。法要後、会食があり親戚で兄の思い出などを話したが、やはりコロナのせいでワイワイと話すわけにもいかず静かな食事となった。

式場を出て、一同兄の家にちょっと寄ってもらい形見分けなどをした、大量にある本などを見て、叔父、叔母が思い出の品にと思い思いの物をもらって行った、淡々と法要は終わった。